糖尿病について④〜急性合併症について〜

おはようございます

先日ペットボトル症候群というもの記事内で書かせていただきました。そこからの派生になるのですが、清涼飲料水を飲みすぎても、ケトアシドーシスと言った昏睡状態になる可能性もあります。

なので、今日は急性合併症といったジャンルに絞り解説していき、糖尿病は大変なんだよと理解していただければと思います。少し栄養と離れますが、参考にしていただけると幸いです。

それではいきましょう!
let’s おにぎり

糖尿病の合併症について

まず、糖尿病の合併症には『急性合併症』と『慢性合併症』が存在します。

急性合併症

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用

慢性合併症

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用

慢性合併症はこの他に、
・悪性腫瘍
・認知症
・骨粗鬆症
・糖尿病足部病変
・皮膚合併症
・歯/口腔合併症
・手の病変 etc.
などなど様々な疾患と関係しています。

今日はこの中でも『急性合併症』について書いていきます。

急性合併症について

上記の図をみていただいた限り、急性合併症は意識障害と伴っており、迅速かつ適切な対応をとる必要があります。一応鑑別基準を載せておきますが、医療に関わる人以外は知らなくていいのかなと思います。

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用

※最低限高血糖によるものなのか、低血糖によるものなのか鑑別が必要になってきます。

糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の病態

糖尿病性ケトアシドーシス(DKA:Diabetic Ketoacidosis)は1型糖尿病患者がなりやすいと言われています。まずはこの図をみてください。

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用

1型糖尿病はインスリンの分泌能が低下する病態でしたね。

順をおって1型糖尿病を解説していきます。

①インスリン注射の中断や、ストレスなどによる血糖値減少を阻害

②1型糖尿病によるインスリンの重度の不足により血中に糖は存在するものの、末梢組織(骨格筋)などに取り込めない

③糖が足りていないと脂肪や筋が勘違いしてしまい、アミノ酸を分解したり、脂肪組織を分解したりして遊離脂肪酸(FFA)やアミノ酸が増加します。

④その増加したFFAやアミノ酸を肝臓が、
FFA→ケトン体
アミノ酸→グルコース
に変換してしまいます。
脳は糖の取り込みをインスリンに依存しないため、ケトン体を作っても脳は十分だと受け入れを拒否します。また、アミノ酸からグルコースに変換されたため、血中は更なる高血糖に陥ります。

⑤その結果血中の⑴ケトン体増加(血液酸性化)やさらなる⑵高血糖(血漿浸透圧上昇)になります。

⑥⑴と⑵が重複して重なることで昏睡に陥るといった流れになっています。

β酸化やアミノ酸からの糖新生に関してはこちらの記事を参考にしてください

身体も間違えてしまうと言ったことがわかりましたね。次は高浸透圧高血糖症候群についてみていきましょう

高浸透圧高血糖症候群の病態

高浸透圧高血糖症候群(HHS:Hyperosmolar Hyperglycemic Syndrome)について解説していきます。こちらもまず図をみてください

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用

高浸透圧高血糖症候群は高齢の2型糖尿病の患者さんに多いのが特徴です。

また順をおって解説していきます。

①様々な原因で血糖値の上昇が認められる。

②1型と違いインスリン分泌はある程度保たれているため、高血糖になるものの、末梢組織の糖利用もある程度保たれています。

③上記のアンダーラインが重要で、高齢者は口渇中枢の機能低下から喉が乾きにくく飲水量が激減してしまいます。

④⑴飲水不足による血液量低下、⑵インスリン抵抗性亢進による高血糖、⑶血糖を排泄しようとするため、利尿が促される

⑤⑴、⑵、⑶が連鎖することで高度な脱水に陥り昏睡状態に陥る

と言った流れになっています。

年齢を重ねると
「トイレが心配」
「アルコールしか飲まん」
とかいう人結構いますね。

運動療法を行った後促していますが、なかなか飲んでいる様子はみられていないのが現状です。

DKAとHHSの比較

上記のふたつの病態を理解すると下の表をみて
「なるほど!」
となると思います。

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用
おにぎり
おにぎり

ならなかったら僕の理解不足…。

噛み砕き不足…。

DKAはケトンを排泄しようと尿中ケトン体が『強陽性』、ケトン産生が促されるわけではないHHSは尿中ケトンは検出されにくいですが『浸透圧が著名に上昇』しているのがわかるかと思います。

最後に

先日あげたペットボトル症候群について上記に似たような流れになっています。

岡庭豊:病気がみえるvol.3糖尿病・代謝・内分泌第4版より引用

ショ糖はスクロースであり、果糖とブドウ糖が1つずつなっている二糖類の分類でしたね。
多糖類より分解されやすく、血糖値をあげやすいです。

「喉が乾いたら〇〇!」
みたいなCMもやっていますが、少し考えなくてはいけませんね。

今日は糖尿病の急性合併症について解説させていただきました。

わかりにくかった点などは聞いていただければ答えられる範囲で答えていきたいと思います。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

糖毒性や砂糖についての記事もよかったらみてみてください。

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