本当にあったタバコの話〜『屋外』から規制を進めた日本〜

おはようございます。
本日もタバコの話題になっております。
今まで
・タバコの基礎知識をつける
・加熱式タバコの害
などについて触れてきました。

今日はタバコの知識だけではなく、裏事情てきな知識も知っていただきたいと思います。
本当かどうかではなく、
こういった情報もあるんだよ?
という考え方を知っていただきたいと思います。

それではいきましょう
let’s おにぎり

タバコを吸う人の考え方

タバコを吸う人のが考えていることとして
太く短く生きることができる!
と考えている人もいるのではないでしょうか?
「人生1度きりだから、やりたいことをやる」
そして、ぽっきり…。
というイメージを持っているかもしれません。

実際にタバコは
・病気にかかりやすい
・寿命は短くなる
というデメリットは皆さんご承知だと思います。

ではタバコのデータをまた確かめていきましょう。

がんの7割から9割が外的要因、つまり喫煙や肥満、感染などで生じる。

片野田耕太:本当のたばこの話をしよう毒なのか薬なのかより

こういったことが言われていますが、
逆にこんなことも言われています。
なんと、タバコは
『あるガンを予防する』
といった効果があると言われています。
そのガンとは
子宮体がん(子宮内膜ガン)
です。
上記のガンは女性ホルモンである「エストロゲン」にて成長するガンです。しかし、タバコはエストロゲンとは逆の働きをすることが知られています。
まぁ〜エストロゲンの作用を阻害することで、骨密度が下がってしまうので、この2つの病気に限って考えれば、
「子宮体がんか骨密度か」
といった究極の選択になるかと思います…。

本題に戻ります。
書籍の言葉を借りると
『タバコはピンピンコロリ太く、短く生きる』
という結果ですが…。
答えは

NO

です。

まずは、タバコによる悪影響について考えていきますが、
タバコに多く含まれる
・ニコチン
・一酸化炭素
・活性酵素
が身体に悪影響を与えます。

ニコチン
→交感神経を刺激して、末梢の血管を収縮させ、血圧が上昇し、心拍数が増加する。動かす筋肉が増えて酸素不足になる

一酸化炭素
→血液中のヘモグロビンと結合し全身が酸素不足になる。心臓の負担が増え、補うために赤血球が増える(血流の粘り気が増加する)

活性酵素
→血管の内側の細胞に傷をつけ、血液中のコレステロールを酸化させる。血液を固める血小板の働きを強め、血管の内側が分厚くなる

これらが原因となっている脳卒中における退院時の状態を考えていきましょう。
日本においては死因4位ですが、
・世界での脳卒中発生状況
統計上2秒に1人
・認知症の発症
統計上4秒に1人
認知症より多い脳卒中ですが、退院時の状態は以下の通りです。

さらに全体の33%は歩行にも補助が必要なレベル以上の障害が残っています。

「好きなことをやって早く◯ねるのは何が悪い」
意外とそんなことないんですからね。

そして何より、依存度の話です。

片野田耕太:本当のたばこの話をしよう毒なのか薬なのかより

上記の表の通り、
ニコチンは
コカインやヘロインといった薬物と匹敵するくらいの依存性を持っているんです。
比べたことはなかったのですがやはりタバコは強敵ですね…。
では次にタバコをやめた時の身体の状態などに触れていきましょう。

禁煙することで得られるもの、失うもの

まずはタバコをやめた時身体で何が起こっているのか確認していきましょう。

上記のように書いていますが、
60歳から禁煙しても肺がんのリスクは大幅に減るというデータもありますので、いつから禁煙しても遅くはありませんね。

この本では禁煙はニコチン濃度を調節して行うべきと書いてあり、具体的な種類とかかる金額を引用させていただきます。

片野田耕太:本当のたばこの話をしよう毒なのか薬なのかより

そして禁煙外来を探せるサイトがあるんですね。

http://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html

見るだけでもいかがでしょうか?

この書籍でも書いてありますが、喫煙を治療する=病気と思う人もいるのではないでしょうか?
病院は基本的に何か診断して、それに対する治療を行うということで、禁煙外来では『ニコチン依存症』という診断名が用いられます。
そういったプライドがあるかもしれませんが、周りの家族や友人が心配していると思いますので、勇気ある一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

タバコに関する裏事情…。

今まで、タバコに関する健康被害は書いてきました。
本題はやはりここでしょう。
タバコといえば『JT』ですね。
基本的にタバコは「自由」個人がリスクを判断し、使用する。
確かに、この考え方は妥当だと思いますが、受動喫煙に伴い他人の健康を害するということであれば、
『喫煙≠自由』
ということになると思います。
なので、JTは受動喫煙による健康被害に関しては否定的です…。

環境中たばこ煙は非喫煙者の疾病の原因であるという主張については、説得力のある形では示されていません。環境中たばこ煙への曝露と非喫煙者の疾病発生率の上昇との統計的関連性は立証されていないものと私たちは考えています。

https://www.jti.co.jp/index.html:JTホームページより

ここを認めてしまっては、タバコの売り上げにも影響がありますからね。

詳細は書籍を参考にしてほしいのですが、
データを色々いじっていたり、反論したり、タバコの害に対するタバコ業界の反論はすごいことが書いてあります。

さてさて、疑問にも思わなかったのですが、今まではお店の中で吸えるお店が多かったですね。
日本は他国と違い、
『屋外からタバコを規制した』
という時代の流れがあります。
他国は主に「たばこ規制枠組条約(通称:FCTC)」という条約などから屋内でのタバコを規制する動きを進めました。

つまり、日本はガラパゴス化(孤立して取り残された状態)してしまいました。
これはなぜでしょうか?
下記は喫煙が迷惑な場所の年次推移を表したものです。

片野田耕太:本当のたばこの話をしよう毒なのか薬なのかより

食堂などの「屋内」と街頭による「屋外」が上昇しているのが分かります。
そしてこんなニュースもあったそうで…。

https://www.city.funabashi.lg.jp/machi/kankyou/003/p001511.html

こういったインパクトのあるニュースや路上の公共性、煙が嫌なら店に行くなといった声明から屋外の規制が進められました。
先に言っときますが、
世界基準は『屋内全面禁煙』です。
未成年と車に乗っている場合は車内禁煙
という国もあるくらいです。
ですが、この日本では分煙、分煙、分煙
以下は2017年に東京都が実施したデータです。

平成29年度 「受動喫煙に関する都民の意識調査」 結果より

非喫煙者における敷地内禁煙、建物内禁煙を支持する人は5割しかいません。
つまり、2人に1人は
『何らかの形で分煙などを設けても良い』
と思っているのでしょう。
実際に今でも歩きタバコを行う人たちが多く目につくかと思います。

たばこ産業としては思惑通りでしょう。
「吸う人と吸わない人の共存」
「喫煙マナーの向上」
「分煙の推進」
もう方向性としては『完全禁煙』の時代はこないかもしれませんね。

最後に

こういったことを書くと
「煙が嫌なら、お店に行かなければいい」
となるかもしれませんが、
お客さんとしてはそうですが、働いている職員は選択権がありません。
そして、日本が強く出られないもの仕方ないかもしれません。

片野田耕太:本当のたばこの話をしよう毒なのか薬なのかより

上図は2016年の世界のタバコの値段です。
日本はめちゃめちゃ安く売られていますが、タバコ税による税収はいくらか分かりますか?
年2兆円です。
これは国民全員に約1万7千円配れる額らしいです(笑)
借金が多い日本としてはそういった税収も重要なのかと思います。

個人的にタバコは利用しない方が良いと思います。
今すっている人もやめるべきだと思います。

これからも知識を蓄え発信していきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
Good Rice!
他にも健康に関する記事を書いていますのでよかったら見てください。


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