おはようございます。
今日から脂質について書いていきたいと思います。
脂質=悪
といった印象を持っている人が多いと思いますので、その印象を少しでもいい方向に変わっていただければ僕としては満足です。
ではやっていきましょう。
let’s おにぎり!
目次
脂質について
生化学的には、脂質は長鎖脂肪酸あるいは類似の炭化水素鎖をもつ一連の物質で、生物体内に存在する分子、または生物由来の分子と定義されている。
定義は一応書いておきましたが、覚えたい人だけ覚えれば結構です。(笑)
また、三大栄養素の1つであり、生体にとって主要なエネルギー源となり、
脂質1gあたり9kcalのエネルギーを産生することができます。
他の糖質、タンパク質は4kcalなので、およそ2倍です。
↑こういったことから、脂質は太る原因だ!ってなったのかと個人的には思っています。
脂質の役割をいくつか上げると次のことがあげられます。
・細胞膜やホルモンの材料
・脂溶性ビタミン(D,A,K,E)の材料
・生理活性物質の生合成の原料
・エネルギーの貯蔵体(中性脂肪)
・皮下脂肪によるクッション材、保温材としての生体保護作用などがあげられます。
「中性脂肪が高かった」
「お腹のお肉が気になる」
CMでもよくみますね。脂肪がなんでも悪いと言わんばかりに。
そうです。何事も限度が過ぎれば、生活習慣病に繋がったりします。
皆さんも少しずつ知識武装して、周りに流されないようにしていきましょう。
脂質の分類
まずは脂肪酸の種類について学んでいきましょう。
聞いたことあるものとないものがあると思います。簡単に説明していきます。
飽和脂肪酸
→動物性脂(肉類、バター、乳製品など)
多価不飽和脂肪酸
オメガ3系
→α-リノレン酸、DHA、EPA
オメガ6系
→リノール酸、アラキドン酸、γ-リノレン酸
一価不飽和脂肪酸
オメガ9系
→オレイン酸
α-リノレン酸が代謝され、DHA(Docosahexaenoic acid)[ドコサヘキサエン酸]や
EPA(Eicosapentaenoic acid)[エイコサペンタエン酸]が作られます。
また、リノール酸が代謝され、アラキドン酸やγ-リノレン酸が作られます。
上記の赤い文字の脂肪酸は『必須脂肪酸』と言われており、体内では合成できません。
※アラキドン酸については少量は作ることが可能とも言われています。
食事から摂取するしかないんです。
含まれている食品
具体的に含まれている食材、油については次の通りです。
オメガ3系(青魚:さば、いわし、さんまなど)
オメガ6系(卵白、レバー、食物油など)
オメガ9系(オリーブオイル、キャノーラ油など)
上の図を見て思うことはありませんか?
「日常で卵は使うけどあまりサバなんて食べないね」
「油でオリーブオイルなんてつかってないよね?」
といったことを思いませんでしたか?
実際のところ圧倒的にオメガ6の摂取量が日本人は多いということがわかっています。
まとめ
今日はこの辺りでまとめておきます。
・脂質は必ずしも悪ではない。
・ホルモンや細胞の材料になっている
・圧倒的にオメガ6の摂取量が多い
といったことを書かせていただきました。
次回は脂肪酸それぞれの役割など書いて行ければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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本日参考にさせていただいた書籍を載せておきます。
※下のものは電子版になっていますので、注意してください。