おはようございます。今日はこちらの書籍になります。
世の中資本主義社会ということで
「美味しいものを売る!」
「安くて中毒性の高いものを!」
というように
『将来の健康被害に関しては考えていない』
食品がたくさんあります。
今回はその中でも皆さんが聞いたことがある
「トランス脂肪酸」
について解説していきます。
日本の食品のパッケージについても書いていきますので、買い物をよくする人は少しでも知識としてしっておいて損はないと思います。
それではいきましょう!
let’s おにぎり
目次
子供と大人の耐久性の違い
![](https://yusuke-nutrition-therapist.com/wp-content/uploads/2021/04/baby-1151351_640.jpg)
まずは下記の2枚の画像をみてください。
![](https://yusuke-nutrition-therapist.com/wp-content/uploads/2021/04/Adobe-Scan-2021_04_11_1_2-1024x575.jpg)
![](https://yusuke-nutrition-therapist.com/wp-content/uploads/2021/04/Adobe-Scan-2021_04_11_1_3-1024x691.jpg)
これら2つについては子供の成長過程について書いた図になっています。
ちょっとした生肉を食べてもお腹を壊す人と大丈夫な人がいますよね?
それと同様に大人と子供でも当たり前の様に吸収力に違いがありますし、防御(排泄)機能にも差があります。
大人は少しぐらい身体に悪いものを食べても良いかもしれませんが、子供はそうもいかずすぐに反応が出てしまいます。
幼児期の場合は排泄機能も備わっているので、それはそれである程度耐性はついていくかと思いますが、より重要なのは受精後の3~8週目辺りです。
この時期は
『ウインドウ期』
とも言われており、家の窓が開いておりよからぬものが見境なくどんどん侵入してくる時期です。
へその緒からそういった有害物質が流れてくると処理することができずに長い期間体内にとどめることになり、健康被害に繋がってしまいます。
具体的にどういった障害が出現するかと言うと
・精神障害
・出生児の体重低下
・発育異常
・先天奇形免疫系の異常
などなどさまざまな問題が出現するリスクが上がってしまうんです。
さらには人間には『血液脳関門』という脳に変なものが侵入しない様にするバリアが備わっているのですが、このバリアが2~3歳程度までは未完成であるため、機能しにくく脳にも影響が起きやすくなります。
なのでこういったことのリスクを最小限に抑えることができるのは
『親しかいない』
と言うことです。
トランス脂肪酸の問題点
![](https://yusuke-nutrition-therapist.com/wp-content/uploads/2021/04/carles-rabada-reZbnolscDo-unsplash.jpg)
ここからトランス脂肪酸について触れていきます。
まずは油と細胞の関係について復習しましょう。
![](https://yusuke-nutrition-therapist.com/wp-content/uploads/2021/04/dc83aa04008e1fca0ab7e76d11680a87.png)
この様なリン脂質が細胞の膜を構成しているのですが、足が2本出ていますね(笑)
原則この足の
1本は飽和脂肪酸
もう1本は不飽和脂肪酸
というようになっています。
飽和脂肪酸の役割は
『膜の強度(膜安定性)』
不飽和脂肪酸の役割は
『膜の柔軟性(膜流動性)』
といった役割になっています。
過去にお伝えした通り、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の構造の違いは「2重結合の有無」でしたね。
また、その2重結合の順番や数によってオメガ3、オメガ6、オメガ9という分類になっていたと思います。
このリン脂質の不飽和脂肪酸の足が何になるかで細胞の質が変わります。
オメガ3>オメガ6>オメガ9
というように膜の柔軟性が高くなっています、
さてさて本題です。
トランス脂肪酸はリン脂質のどちらの足に障害を与えそうですか?
正解は
『どっちも』
です。
飽和脂肪酸の足にも不飽和脂肪酸の足にもおき変わり、強度も柔軟性も膜内外の出入りも障害してしまいます。
その結果悪影響がでるものとしては
・ADHDのリスクUP
・ネガティブになりやすい
・頭が悪くなる
・集中できない
・精子数の減少
・がんのリスクUP
などなどさまざまな報告がみられています。
「とり過ぎなければ問題ない」
ではなく
「できる限りとらない」
が正しい考え方だと僕は思っています。
日本におけるトランス脂肪酸の実態
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健康被害とは別にトランス脂肪酸は食品においてはメリットが多いのが現状です。
・酸化しにくい
・冷蔵庫から出したら硬過ぎず使いやすい
・コストの削減につながる
・常にできたてを作りやすい
など料理面においてのメリットは絶大ですね。
次は表示に関してです。
次のうちトランス脂肪酸が含まれているのはどれだと思いますか?
・ショートニング
・マーガリン
・ファットスプレット
・加工油脂
・ラクトアイス
・ホイップクリーム
皆さんお気づきですね。
これら全てにトランス脂肪酸が利用されている可能性が高いです。
日本においてはトランス脂肪酸の表示義務がないので、どのくらいのトランス脂肪酸が含まれているか検討もつきませんよね。
実際に日本の対応としても
「トランス脂肪酸を0gにしよう」
ではなく
「1%未満だから大丈夫」
といった結論です。
世界では、そういったトランス脂肪酸の表示が義務付けられていたり、完全排除を目標にしている国も増えてきています。
先ほども書きましたが、トランス脂肪酸は
『できる限り取らない方が良い脂質』
だと僕は認識しています。
最後に
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海外の輸入製品の様にトランス脂肪酸を避けやすい環境ならまだしも、日本の今の環境では知識があってやっと避けられるレベルで見つけるのが難しいかと思います。
※実際ほとんどの食品にトランス脂肪酸が含まれていると思います。
アレルギーや認知症などは予防の領域でなんとかならないかなと個人的には思っています。
そのための1つの視点として『栄養』があると思います。
良い食材を仕入れるためには、金銭的にも負担が大きくなることは承知しています。
なので、
倹約をベースに世の中の副業や転職の波に乗れる様に今後も努力していきたいと思います。
今日は最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
Good Rice!
他にも油の記事を書いていますのでよかったらみてください。