タンパク質の代謝について〜あなたのタンパク質利用はOKか〜

おはようございます。
みなさん
三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)のなかで窒素を含んでいるのはタンパク質だけ
ということを知っていますか?
その特徴を利用して今日は自分がタンパク質不足か判断する指標を2つ紹介したいと思います。
健康診断などを受けていればみたことがある指標になりますのでよかったら最後までみていってください。

それではいきましょう
let’s おにぎり!

尿中尿素窒素(UUN:urine urea nitrogen)について

まずは基準値からいきましょう
基準値: 6.5~13.0 g/日
この様な感じになっています。

こちらはより具体的な計算式になっていて、少し頭が痛くなるかもしれませんが、何度も見返して覚えていきましょう。

冒頭でも書きましたが、窒素を含む三大栄養素はタンパク質だけです。
具体的な窒素の量はタンパク質量の約16%であるため、
窒素=タンパク質÷6.25になります。

皮膚やベンからも排泄されますが、尿素窒素はタンパク質の水溶性最終代謝産物であり、尿中窒素排泄の約80%もしめています。
何が言いたいかというと、
「24時間の蓄尿をおこなことで身体の異化が亢進しているか判断できる」
ということです。

ここから計算式が続きますが、ご了承ください。
※わかりにくいかもしれませんので、ゆっくりご覧ください。

尿中窒素排泄量(g/日)=蓄尿量(l/日)×尿中尿素窒素(g/l)

これが尿中窒素排泄の約80%であるため、
窒素排泄量(g/日)=尿素窒素排泄量(g/日)×1.25
と計算が可能ですよね。

次に窒素摂取量を計算します。
窒素摂取量(g/日)=タンパク質・アミノ酸摂取量(g/日)÷6.25
なので
窒素バランス(g/日)=窒素摂取量ー窒素排泄量(g/日)

この窒素バランスが正であればタンパク質同化状態、負であれば、タンパク質異化状態ということになります。
正の場合は積極的なトレーニングをしていきたいですが、負の場合は悪化を予防する程度の運動に留めておく必要があります。
・減量や今の筋肉量を維持したい
→窒素バランス0を目標
・筋肉を増やしたい、成長期、妊婦
→窒素バランス正を目標
にすれば良いと思います。
血液検査項目なので、普段の生活では測定が難しいですが、医療従事者などは知っていても良いかもしれませんね。

血中尿素窒素(BUN:blood urea nitrogen)について

まずはこちらも基準値から知っていきましょう。
基準値:8~21mg/dL
となっています。

こちらはUUNとは違い考え方の視点になりますので、よろしくお願いします。

一般的にBUNは腎の排泄障害によって上昇します。しかし、考え方によっては、
腎臓が濾過しなくてはいけない窒素が多いor多すぎる
と解釈が可能ではないでしょうか?

つまり採血時のリアルタイムなタンパク質代謝がわかるということです。
下記の表はBUNの変わった視点になります。

BUNが変化する解釈
【高値】【低値】       
組織タンパク質の異化亢進妊娠
タンパク質摂取量の増加タンパク質異化の減少
上部消化管出血タンパク質摂取量の減少
消化管出血肝障害
腎血流量の減少
腎機能障害

これらの解釈も行えるのではないでしょうか?

BUNに関しては普段の血液検査から読み取れる項目なので、医師と相談の上タンパク質が足りていないか考えてみても良いかと思います。

最後に

↑タンパク質なので牛(笑)

今日は自分がタンパク質が足りているか判断する新しい視点について書いてみました。少し、専門的な知識になってしまいましたが、自分の健康度をチェックする上で大切な指標になると思います。

今日は最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
Good Rice!

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