おはようございます。
長らく更新できませんでしたが、少し難しい本にはまってしまいました。
こちらです↓
『あなたの体は9割が細菌』
細菌について膨大な情報が書いてあるこの本を合間を見つけては読み続けていましたが、それなりに解釈できたと思います。
なので今日は
- 自分の中で生息する微生物について
- 21世紀の健康について
- 21世紀における病気の原因は腸
について書いていこうと思います。
今までで過去最高に超大作になることが予想されるため気になるところだけでも読んでいってください。
それではいきましょう
let’s おにぎり!
目次
最近遺伝子に関する情報もわかってきて色々出回ってきてますが、皆さん人の遺伝子の数はご存知ですか?
線虫とほぼ同じ21000個だったとのこと…。
この遺伝子の数を知った上で細菌について考えていきますので前提として知っておいてください。
先程、遺伝子の数を把握したところで微生物の数をみていきましょう。
マイクロバイオータと呼ばれる100兆個の共生微生物はおもに、たった1つの細胞でできている細菌だ
書籍より
用語の整理もその都度やりながら書いていきますね。
細菌はそれだけではありません。
✅ウイルス
✅菌類
✅古細菌(アーキア)
などが存在します。
また、人体に住み着いているものは
⭕️酵母菌
⭕️古細菌
になりますが、人体に棲むこれらの微生物を合わせると、遺伝子の総数は440万個になります。
つまり、
ヒト細胞遺伝子:2万1000個
細菌遺伝子:440万個
となり、
ヒトの部分が0.5%しかないというのがわかると思います。
つまり、微生物を理解するということはヒトについて理解することができると思いませんか?
有名なものであれば、
さて、微生物の必要性を感じ始めたところで
もうすこし微生物に関して考えていきたいと思います。
皆さん『虫垂』って知っていますか?
場所はこんな感じになっています。↓
概要についてもまとめていきます。
実際に虫垂切除している人もいます。
↑この通り一定数切除している人がいるのが現実です。
しかし、こういった考え方ができるのではないでしょうか?
虫垂炎が自然発症型の病気で、しばしば若年層を死に至らしめるのなら、虫垂は自然選択ですばやく排除されるはずだ。
書籍より
確かに、確かにってなりませんか?
いらないなら長い年月をかけて虫垂がなくなるはずですよね?
ではなぜなくなっていないのか?
また引用させていただきます。
虫垂の中で微生物はバイオフィルムを形成している。バイオフィルムとは、お互いに支え合い、有害な細胞を侵入させないよう守る層のことである。どうやら虫垂は、人体が微生物のために用意している隠れ家のようなのだ。
書籍より
こういった役割があるにもかかわらず虫垂の必要性が認識されないのは、やはり医療の技術が進歩したからではないか?
先進国では以下の消化管感染症はほぼ姿を消しています。
❌赤痢
❌コレラ
❌ジアルジア症
などですが、皆さん聞いたことありますか?
聞いたことがない人もいると思います。
その結果、虫垂の必要性が薄れているのかもしれませんね。
さて、微生物に隠れ家まであるといったことから
微生物って必要なんじゃね?
微生物ってどんな役割があるのかしら?
となったところで21世紀における健康について考えていきましょう。
書籍では主に4つの事柄が健康向上に寄与したと考えられています。寿命などのデータを参考にしながら考えていきましょう。
ちなみに寿命に関する推移として、
これより以前の寿命に関しては、
1820年:34歳
1900年:44歳
といった感じになっています。
驚異的な伸びですね。
これらはイノベーションによって伸びたものと考えられると思います。
結論から書いていきますが、19世紀から20世紀初期にかけての医療改革と公衆衛生対策はヒトとしての生き方に変化を与えてくれました。
その4つはこちらです↓
- 予防接種
- 医療現場の衛生習慣
- 水質浄化
- 抗生物質
こういった技術進化したことにより寿命が一気に伸びました。
詳しくみていきましょう。
予防接種は今となっては当たり前になりすぎて恩恵がわからないと思います。
予防接種の効果が発揮された疾患としては
✅狂犬病
✅腸チフス
✅コレラ
✅ペスト
などがありますね。日本にいてこれらの病気を耳にしないということはそれだけ予防接種が普及したことになります。下記は狂犬病の話題になりますが、
このように予防接種の効力は日本でも発揮されています。
さらに、昔蔓延していたとされる『麻疹(はしか)』『風疹』などの予防接種においても10年で世界の1000万人の死を防いだと書かれており、予防接種の凄さが実感できると思います。
病院を批判しているわけではないですが、以前の病院では
❌弱々しい患者がすしづめに
❌傷口は開いたまま
❌外科医の上着には汚れ
などが当たり前だったとのこと。
この時代の感染症の原因は瘴気という『悪い空気』と解釈され医者の努力では防ぐことはできないとされていました。
今の病院からは考えられない内容ですね。
出産を例にしますと1840年台における病院で出産した女性の32%が死亡したと言われています。
今はどうでしょうか?
このように『衛生管理↓』
⭕️消毒や手洗いの徹底
⭕️道具の滅菌等の実施
などが徹底され始め医療の安全性が向上してきています。
第3のイノベーションとしては
病気になる人を減らそうという『公衆衛生対策』です。
川や泉や井戸水の汚染が問題視されましたね。
コレラなどは1度の流行で数百人単位で死者を出していたとのことです。
こういったことから水を塩素消毒し、19世紀が終わろうとする頃には上下水道の整備が進みました。
皆さん突然ですが、ペニシリンって知っていますか?
ペニシリンは、1928年にイギリスのアレクサンダー・フレミングによって発見された、抗生物質である。
Wikipediaより
今となっては
抗生物質を投与しすぎている
抗生物質は断るべきだ!
といった言葉も多く見られますが、
⭕️細菌性感染症
⭕️外科的手術
など抗生物質は全く不要なわけではありません。
21世紀にかけてこれだけ身の回りの設備が整ってきているのにもかかわらず、新しい病気や本当にそれ当たり前なの?といった症状が蔓延してきています。
次の章で考えていきましょう。
多くのイノベーションが進み、寿命は伸びて感染症の件数が激減している日本ですが、
❌心の病気が増えた
❌アレルギーが当たり前
❌肥満が増えた
といった世界的変化が見られています。
そんな中今回は『腸』について考えていきましょう。
皆さん『過敏性腸症候群』って知っていますか?
過敏性腸症候群は
❌激しい腹痛
❌発作的に始まる下痢
❌頭痛・動悸・めまい
などにより生活の自由が制限されてしまう。
主に女性(20〜40代)がこの病気に悩まされています。
日本人の約10%がこういった症状があるそうで…。
しかし、
過敏性腸症候群における症状のタイプごとに少しずつわかっていることもあるようで。
- 膨満感や食欲不振
→シアノバクテリアが多い - 腹痛がメイン
→プロテオバクテリアが多い - 便秘
→17種類の細菌グループ全てにおいて腸内での存在量が増えていた
こういったディスバイオシス(腸内細菌の乱れ)が過敏性腸症候群の原因になっていることが考えられます。
次にディスバイオシスの原因については、
- 抗生物質
- 感染症
- 不健康なダイエット
- 多剤併用
などが言われています。
上記のことが発端で起こり、そこからストレスなどが重なって長期的な症状が継続してしまいます。
健康な人と過敏性腸症候群の人で微生物種を比較すると
違いが見られた人もいれば、変わらない人もいたそうです。
健康な人の菌のバランスや比率、数などが変化した中で本当に腸が乱れるのかは書籍でもはっきり言えませんが、今後に期待できるものだと思います。
まずはレプチンについての解説です。
レプチン (leptin) は脂肪細胞によって作り出され、強力な飽食シグナルを伝達し、交感神経活動亢進によるエネルギー消費増大をもたらし、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たすペプチドホルモンであり、食欲と代謝の調節を行う
Wikipediaより
動物レベルですが、肥満と微生物に関係する研究が様々行われています。
マウスにおいてレプチンの投与は効果的でしたが、ヒトの肥満に対しては効果がありませんでした。
ヒトに対しては効果的であった場合、肥満を元に戻す治療法がないため実験を行うことができない状況です。
また、こんな実験もおこなっており、
一卵性双生児(成人男性)に1日1000kcal余分に摂取することを週に6日、計100日行ってもらった。
計算上は84000kcal余分となり全員11キロ太る計算になる。
しかし、そんな単純にはいかず…。
平均体重8kg増
個人では
最小4kg 最大13kg
という結果になった。
三大栄養素の比率など文句をいう余地はあるかもしれませんが、書籍では次のようなことも言われています。
肥満は生活習慣病というよりエネルギー貯蔵システムの機能障害といったほうが良さそうだ。
書籍より
僕もこの考えはしっくりきますね。
同じものを食べてるのに僕だけ太るのなんて納得できませんよ!
皆さんどうでしたか?
腸や腸内細菌の可能性が見え隠れする書籍だったのではないでしょうか?
カロリー計算における体重管理は合理的で結果も得られている方法です。
しかし、新たな可能性として
✅食べても太らないヒトと生活する
✅太りにくいとされる細菌を移植する
✅より細菌好みの食材を探求する
などといったより確実なダイエット方法が確立される可能性もあるわけです。
個人的には今の日本人は太っている印象がないのでダイエットする必要はないと思っていますがね…。
そんな中おにぎりの書籍評価はこちら↓
Kindleで読んでいるので厚さとか全然わかりませんが、めちゃんこ難しいです(笑)正直他の腸内細菌の本から読み進めることをお勧めします。僕ももう少し理解を深めてからこの本を改めて読み直したいと思いました。
僕はもうほとんどの本をあっという間に読めるもんかと思いましたが、難しい本も世の中にはまだまだ多くあるようです。21世紀に注目すべきは『腸』になっていくと僕は思っています。今までは食物繊維が正義になっていましたが、SIBOの人は食物繊維を控えなくてはいけません。食の常識も日に日に変化していきます。変化の速度に負けずに自分も知識をアップデートしていきたいですね。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました
腸を元気にしてよき健康ライフを!
Good Rice!
SIBOについて知らない人は参考にしてください。