おはようございます。
『脂質について②』を書いてて、
消化吸収についてとか書いてないなと思い、
今日はそれについて書いていきたいと思います。
前回は脂肪酸のオメガ3やオメガ6について書いたものになりますのでよかったらみてください。
では早速今日の内容について書いていきます。
let’s おにぎり!
目次
これは読んでて気になっ方のいるかと思います。
長鎖脂肪酸
中鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸など色々書いていたのに説明がありませんでしたね。
ご指摘していただいた方ありがとうございました。
脂肪酸の長さの定義は炭素の数(C←こういうやつ)に左右されます。
これは化学とかの話になってしまいます。興味が無い方は飛ばしてください。
炭素数の数が
C:2〜4個 →短鎖脂肪酸
C:5〜12個 →中鎖脂肪酸
C:12個以上 → 長鎖脂肪酸
といった分類になっています。
次に飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸についてです。
飽和脂肪酸 →炭素同士の二重結合がない脂肪酸
不飽和脂肪酸 →炭素同士の二重結合がある脂肪酸
というイメージです。
次は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸についてです。
これは簡単です。
↑上記の二重結合が何個あるかの違いです。
最後は多価不飽和脂肪酸における、オメガ3、6、9についての分類定義です。
これは図で出した方がわかりやすいと思うので、載せておきます。
上からEPA、DHA、アラキドン酸になっています。
末端から何番目に二重結合があるかで、オメガ◯が決まります。
※『ω』には「さいご」という意味もあるそうです。
つまり、オメガ9であるオレイン酸はどのようになっているかと言うと
この通り二重結合が9番目にありますね。
そのように脂肪酸の区分はされています。
これについては部位ごとに説明していきたいと思います。
口腔内
口腔内で噛み砕かれた食物は舌から放出される舌リパーゼと混じり合います
↓
食べ物の脂質は舌リパーゼの作用によって胃の中で消化が始まります
胃
胃の中では、リパーゼによって加水分解され、
遊離脂肪酸、モノアシルグリセリド、ジアシルグリセリド、グリセリンを生成する。
↓
十二指腸
ここから幽門を超えて十二指腸では化学的に安定したトリグリセリド(中性脂肪)が胆汁によって乳化される。
↓
膵臓
膵臓から放出される消化酵素リパーゼの働きによって分解が進み、モノグリセリドと脂肪酸、グリセロールなどになる。
グリセロールは水に溶けやすいため、小腸上皮細胞から吸収される
モノグリセリドと脂肪酸は胆汁酸の作用でミセル(新水性の微細な分子)に取り込まれ、腸管から吸収される
↓
リンパ管
吸収されたモノグリセリドはタンパク質と結合しリポタンパク(カイロミクロン)リンパ管に吸収される。
そこから腹部、胸部、左鎖骨下静脈、心臓を巡って動脈に移り、全身へ届けられる。
↓
肝臓
体循環を経た脂肪は最終的に肝臓で吸収される。
※ちなみに、中鎖脂肪酸はリンパ吸収後の体循環がなく、直接肝臓に吸収されるため、エネルギーになるまでが早いということです。
上記の青字のものが大事になってくると思っているので、解説していきます。
トリグリセリド
トリグリセリドはエネルギーの貯蔵として大切で、肝臓や脂肪細胞に蓄えられています。
エネルギーが不足した際にはグリセロールと遊離脂肪酸に分解されます。
グリセロールは糖新生、遊離脂肪酸はβ酸化によってエネルギーに変換されます。
リポタンパク(カイロミクロン)
水と油はお互いに溶けることができません。※正確には溶けることができる脂質もあります。
その際に、水(血液中)に溶けることができるようにリン脂質や遊離コレステロールなどで包まれた、結合体(粒子)のことをいいます。
カイロミクロンの種類については次のような種類があります。
・超低比重リポ蛋白(VLDL)
・中間比重リポ蛋白(IDL)
・低比重リポ蛋白(LDL)
・高比重リポ蛋白(HDL)
聞いたことある名前がでてきましたね。
脂質はほんと奥が深いです。(笑)
血液検査でよくトリグリセリド(TG)や総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどよく見かけますが、よくわからなかった方が多いと思います。
これからも少しでの知識武装していただき、趣味に没頭できるくらい健康で入れる人が増えていただければと思っています。
今日はここまで読んでいただきありがとうございました
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